SNSで流行「寄り目」で手術も… やりすぎで「急性内斜視」のおそれ

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SNSで流行している「ある行為」が、目の働きに支障をきたすおそれがあるとして、話題になっている。

若い人に人気の動画投稿サイト「TikTok」で今、話題となっているものが「寄り目」。

「#寄り目」や「#寄り目チャレンジ」で検索すると、動画が次々出てくる。

番組で調べたところ、視聴回数はあわせておよそ3,000万回と、多くの若者たちに見られていることがよくわかる。

なぜ今、こんな寄り目動画が話題になっているのだろうか。

実際に投稿している人は、「やりやすい変顔で、見られても恥ずかしくない、そんな顔だからです」、「人気のインフルエンサーがやるとすぐにハヤってみんなやりだす」という意見があった。

ただ、この寄り目をやりすぎると、まれに目が元の状態に戻らなくなってしまうことがある。

これは、「急性内斜視」という症状。

眼科専門医で、東京都内のクリニックで院長をしている浅山恵子先生によると、「急性内斜視」は寄り目などを長くすることによって、目の周りの筋肉のバランスが崩れてしまうという。

すると、どちらかの目が内側に寄って焦点が合いにくくなってしまう。

特に20歳までは目の成長期だということで、やりすぎてしまうと手術が必要になることもあるんだそう。

急性内斜視になると、どんな症状があるのか。

物が二重に見えて歩きにくくなったり、本などを読んでいてもすぐに疲れてしまったりするという。

それがひどくなってくると、頭痛や吐き気を催すケースもあるという。

浅山先生は、この寄り目だけではなく、1日4時間以上スマホを見ていると、急性内斜視のリスクが高くなるという。

大切なのは「目を休めること」。

例えば、30分スマホを見たら5分近く休憩して遠くを見たり、眼球を上下左右に動かし、目の周りの筋肉を緩ませることも大切だという。

TikTokはこの取材に対して、「こうした危険なチャレンジや違法行為を助長するコンテンツは、TikTokでは許可されず削除されます」ということだった。

また、「今回の『#寄り目チャレンジ』について、専門家などの意見を参考にしながら対策を進めていきます」とコメントしているという。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

この動画について
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=P6-pmsUSeE8
動画IDP6-pmsUSeE8
投稿者FNNプライムオンライン
再生時間03:24

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