「電気パルスによる分離技術が拓く未来の資源循環」 早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 環境資源工学科 教授 所 千晴

科学技術

「JST未来社会創造事業 新技術説明会」(2021年5月28日開催)にて発表。
https://shingi.jst.go.jp/list/mirai/2021_mirai.html

【新技術の概要】
電気パルス技術は、短い時間(数10ns~数100ms)で大きなパワー(数GW~数100GW)を物体に与えることで絶縁破壊、プラズマ化、通電などを生じさせる。その結果生じる衝撃波、高温化、相変化、爆発などを目的に応じて精緻に制御し、物体を構成する複数の物質の物理分離を低いエネルギーで効率良く行う。  

【従来技術・競合技術との比較】
手解体とシュレッダー粗砕は、選択性と効率性の両極端に位置する物理選別手法であるが、良く制御された本技術は両者の利点を合せ持った効果を産む。SDGs、カーボンニュートラル、ESGなど現代社会の要求に応えるべく、接着体(マルチマテリアル)、LiB、PVパネル、などの物理分離・有価物回収での有効性を実証しつつある。

【新技術の特徴】
・機構理解に基づく制御技術で目的に応じた分離が可能
・低エネルギー・低環境負荷で、分散・小規模で実施可能
・易分離を念頭に置いた製品設計・製造の構想が容易

【想定される用途】
・複合材料や層構造材料のマテリアルリサイクル
・自動車を構成する接着部分の解体
・電池を構成する物質の回収

この動画について
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=-35Gb4qDRks
動画ID-35Gb4qDRks
投稿者channel新技術説明会
再生時間24:43
科学技術
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