※読んでみたい本やあると便利な機材など。もしよろしければご支援いただけると幸いです!
サブチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCQ0Q8gdZTZVYMmXCA6QL41w
Twitter
Posts by tetsugaku_ch
note
https://note.com/tetsugaku_ch
※動画内で触れたコピペに関して。
概要欄に記載するよりもコメントで投稿した方がみやすいと思いましたので、
コメントにて投稿します。
※関連した過去動画
【レヴィ=ストロース①】西洋哲学史 現代哲学解説【構造主義】【野生の思考】
【サルトル】西洋哲学解説【無神論的実存主義】【自由の刑】
※書籍
悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)
https://amzn.to/2GdIUOn
とっつきづらい哲学や心理学の内容を、出来るだけわかりやすく完結に
お伝えすることを目的としたチャンネルです。
チャンネル登録、高評価、拡散、ぜひぜひ宜しくお願いいたします。
Twitter
Posts by tetsugaku_ch
動画の書き起こし版です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まずは簡単に前回のおさらいから。
レヴィ=ストロースは、当時隆盛を極めていたサルトルに代表される実存主義に対して待ったをかけました。
西洋文明を最先端のものとし、
それ以外を異端、遅れていると判断する姿勢を傲慢だと批判し、
それぞれの文化を並列に捉えて考えるべきだと提案したのです。
その上で、それぞれの社会の根底には共通する構造が存在するはずだと考え、
それを分析することで改めて人間の生き方、制度、真実について
探究すべきという構造主義の雛形を作りました。
その方法論として、ソシュール的な、
言語の成立には言語間の対立や差異が影響しているという考え方を採用したと、前回の動画では解説しました。
実は、レヴィ=ストロースが採用したソシュール的なスキームには
もう一つの要素があります。
それまでの哲学においてはヘーゲル以来【歴史】が重要視されてきました。
言い換えると、時間を前提とした思考によって、
人間の生きるべき道について議論されてきたのです。
だからこそ、サルトルは歴史に身を投じることによって
自分たちがその歴史を作っていくべきだと説いたわけですね。
しかし、そもそもこの【歴史】という概念自体が
一つの文化から見た偏見であるとレヴィ=ストロースは考えるのです。
現在の日本は西洋文明の影響を多大に受けていると言って間違いはないでしょう。
ですから、その感覚は我々にも脈々と引き継がれています。
例えば、私たちには自分が過去から未来に向けて生きていく中で
必然的に成長すべきである。という感覚が根付いていると思います。
それをもう少し全体化すると、社会に関しても歴史の歩みとともに
進化を続けていくべきなんだ、そういうものなんだ。
という謎の了解が形成されています。
ですが、レヴィ=ストロースのいう未開人にはこの感覚が希薄です。
彼らは日々の成長や社会の成長などにはほとんど関心を持たず、
その日その日を成り立たせることに情熱を注いでいます。
その衝突がよくわかる有名なコピペがあります。
概要欄に貼っておきますので、ぜひご覧になってみてください。
西洋文明においては、過去の歴史の動向から様々なことを学び、
それを止揚させることで、さらに良いものを作ろうと努力してきました。
そして、サルトルはここに加担すべきと説いたわけです。
しかしレヴィ=ストロースは、同一社会の過去と今を比較するのではなく、
現時点でのそれぞれの社会や文化の差異や対立を研究することの方が
有意義なのではないか?そう考えたんですね。
これは、ソシュール以前の言語学が言語の歴史を研究してきたのに対し、
ソシュールが歴史よりも現在の言語の関係性を研究した方が合理的だ。
と考えた姿勢と非常に似ています。
この考え方によって、実存主義のある意味で視野が狭いところが露見され、
一気に構造主義が人気を博すようになるのです。
冒頭から話が逸れてしまいました。
レヴィ=ストロースがそのような社会の根底にある構造に着目した大きなきっかけがあります。
それが【近親婚の禁止】(インセストタブー)です。
西洋的文化では、近親婚は当然のように禁止されています。
それは【科学的思考】によるもので、
例えば、近親婚で生まれる子孫には障害を持つ子供が多いとか、
科学的な理由から近親婚は禁忌とされています。
しかしながら、レヴィ=ストロースが研究した南米の未開人の文化には
近親婚の禁止という概念は存在しておらず、
近親婚のデメリットについても科学的に周知されているものではありませんでした。
しかし、その代わりに彼らには【女性交換】という文化がありました。
これはそれぞれの部族内で、日本的にいうと女性を嫁がせる制度です。
この制度の目的はいくつかあるのですが、
その一つが他部族とのコミュニケーションです。
昔の日本でも政略結婚という文化がありましたが、それに近いものですね。
身内のものを他部族に送り込むことによって、両者の平和を担保できるのです。
そのような目的で行われている女性交換が、
結果として近親婚の回避につながっているのです。
言い換えると【科学的思考】ではなく【野生の思考】によって
近親婚を禁忌としている。
このように、全く違うように見える両文化をつぶさに研究していくと
近親婚の禁止のような根底にある共通項が見出されることが
少なくありませんでした。
これを暫定で『人類共通の構造』と考えても
大きな間違いではなさそうです。
逆に考えると、仮に西洋の文化しか見えていなかった場合、
近親婚の禁止が人類共通の構造であるか否かに関しては
検証のしようがありません。
このように、それぞれの文化を並列したものだと認め、
それらの差異や共通点を研究していくことで
それまでに見えなかったものやことを発見することができる。
これが構造主義の画期的な特性でした。
構造主義が台頭したのは1960年代です。
我々の今の世の中に影響を与え、今なおその余韻が残っている思想である。
と言っても言い過ぎではないでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
#レヴィ=ストロース
#インセストタブー
#悲しき熱帯
| この動画について | |
|---|---|
| URL | https://www.youtube.com/watch?v=UV-NHeHnjLw |
| 動画ID | UV-NHeHnjLw |
| 投稿者 | 哲学チャンネル |
| 再生時間 | 04:57 |


コメント