アーモンドアイなら凱旋門賞を勝てた？凱旋門賞を勝てる血統とは

■鉄は熱いうちに打て！？未来の栄光に向け今すぐ凱旋門賞を振り返りましょう

日本から参戦した3頭のG1馬たちが
そろいもそろってのよもやの大惨敗を喫し
悪夢のような週末となりましたが・・・

一方で「適性が違うから」の一言で片づけ
現実を直視しないマスコミ関係者たちに
違和感を覚える方も多かったのではないでしょうか。
あるいは、「またそれかよ・・・」と、うんざりしている方もいると思います。

適性があるとプロが判断したから現地に遠征したんじゃないのか？
馬場適性があれば勝てたとでもいうのか？
直線で日本馬たちをぶっちぎっていく上位馬たちの
爆発的な瞬発力とスピードを見ていなかったのか？

あのレース映像を見た誰もが
「適性」という言葉だけで片づけることに
無理やり感を覚えたのではないでしょうか。

もちろん、騎乗した騎手もまた
「この馬場は合いませんでした」
とコメントしているわけですが・・・。

それだって
「弱いから負けました」なんて、
立場上、言えるわけがないですからね。

いずれにせよ、いろんな人たちの建前が入り乱れる中で
ファンや、出資者、馬主までもが
それを言葉通りに受け取っていたのでは真相は見えてこないのです。

ともあれ、それでもアーモンドアイなら・・・
と考えるファンの気持ちはよくわかります。

というか、私もまた
アーモンドアイならば
勝てたかどうかまではわかりませんが
最後の4頭の叩き合いに加われたのではないかと。

そんなわけで、ちょっと誤解されがちな
日本のレースの実態と
凱旋門賞を勝つにはどういう血統が望ましいか。

シビアな現実を突きつけられた今だからこそ、
あらためて、その可能性を探ってみたいと思います。

凱旋門賞レース前の展望

凱旋門賞レース後の解説

【馬マニアな方々へ】

冒頭でも軽くふれましたが・・・
ちょっとだけマスコミを弁護すると
彼らは、立場上、事実を語れない場合もあります。

天下の大牧場である
ノーザンファームや下河辺牧場の生産馬様に対し
「弱いから負けた」
なんて、口が裂けてもいえないわけですからね。

即座に出入り禁止になるでしょうし
それこそ、業界内で仕事ができなくなる可能性すらあります。

騎手もまた同じように
「弱いから負けた」
「オルフェーヴルみたいな馬じゃないと無理」
「俺もヴァルトガイストに乗りたかった」
なんて言えないわけです。

だからこそ、
「適性がなかった」
「日本でやれば同じ結果にならない」
といった、言い訳をせざるを得ないわけで・・・。

マスコミもまた、下手な作文をせず
その言葉を拾って拡散するのが無難な仕事なのです。

ただ、その一方で、
ファンが、出資者が、馬主が、
その建前を真に受けるのはとても危険なことです。

それこそ、実は今回参戦した3頭に関して
戦前の日本人関係者の見立てはバッチリで
上位入線馬以上に、この馬場への適性があったのかもしれません。

それでも、圧倒的な能力差があったがゆえに
適性による優位を逆転され、ちぎり捨てられて大惨敗した・・・
そういう可能性だってあるわけです。

ちょっと極論になるかもしれませんが
結果的に負けたからこそ
なんとでも言い訳ができるわけでして。

「適性の違い」という理屈は、
今回遠征した3頭が
凱旋門賞の上位入線馬を
彼らがG1を勝ったことのある日本のコースで
しっかりとちぎって勝ってこそ成り立つものなのです。

もちろん、賞金的にも、格的にも
それらの馬がジャパンカップをはじめ
日本に来ることはないかもしれませんが。

いずれにせよ、最低でも異なる条件でリベンジしてこそ
適性の違いという言い訳は成り立つのが実際のところです。

それを成しえるまでは、
適性の違い云々というのはただの方便・・・
本気で言っているなら
それは詭弁、見苦しい負け惜しみでしかないのです。

まぁ、こういう話をすると
あたかも私が、日本の馬が「弱い」とくさしているように思うかもしれませんが。

少なくとも、条件が違えば勝てる！という思い上がれるほど
絶対的に強いとは思っていません。

あと、世界各国の名血が集まるオーストラリアで馬主をしていると
日本のイメージとは全く違う
ヨーロッパ馬の圧倒的なスピードを目の当たりにしますからね。

実際に、海外で大レースを勝ったり
G1レースに何度も挑戦すると
その当たりのシビアな現実を嫌でも直視しなければいけないので（笑）

そういう、リアルな現実を知る立場としては
やはり「ヨーロッパの馬はスピードがない」などという意見は
現実が見えていないと言わざるを得ません。

間違った情報を記憶して、それにしばられるのではなく
現実を直視し、分析し、前向きに考えていくことが大切です。

■運営しているサイト
Twitter　https://twitter.com/umajwr/
Instagram　https://www.instagram.com/umajwr/

■各種お問い合わせについて
http://uma7.jp/contactform.html

■このチャンネルへの映像＆素材提供ならびに撮影・編集協力
https://www.youtube.com/channel/UC7lkZAqQG3NHWS_nvyScl1g/about